ペンキ事始(その1)【日本古来の塗料とペンキ】
日本古来の塗料とペンキ
日本には漆塗と柿渋塗があり、これら日本古来の樹脂塗料は現在でも使われています。
日本で最初にペンキが使われたのは、鎖国政策の下で唯一オランダにだけ認められていた東インド会社(VOC)の日本支店に相当する長崎の出島にあった商館と言われています。 このとき、商館に塗られたペンキの色は「よもぎ色」と言われております。商館に塗るためにわざわざオランダから持ち込んだものではなく、おそらく当時のオランダ船の補修塗料として積まれていたペンキが流用されたものと推測できます。 そのことを裏付けるように当時のオランダ船籍の船体に塗られていた黒色も蓬色と一緒に商館の外壁に塗られているのが絵から確認できます。それでは船体に塗られていた赤色はなぜ塗られていないかという疑問が残ります。ウー・・・?!
赤系のペンキは当時から高価だったのかなーー・・・・・・(川原慶賀の絵を参照)