外壁塗装トラブルとクレームの減少を目指して
お客様と塗装業者の直接取引
塗替工事を考えているお客様の応援と、一生懸命にお客様のために良い仕事をしようとしているペンキ屋さんの出会いの場を築き、トラブルとクレームの少ない『塗替市場』にしたい。
そんな願いを「インターネット」を利用して創り出したしくみが『eペイント』です。
eペイントは「助成金」、「顧客満足度」、「激安」などの釣り広告に頼らずに、お客様が塗装費を事前に見積もり、地元塗装業者と直接契約するサイトです。 ペンキ屋さんの「今」と「昔」を語りながら、住宅塗替市場の変遷と問題点をご紹介します。
1.塗装店の「今」と「昔」
1980年代中頃までの住宅塗り替えはお客様が街のペンキ屋さんへ直接発注し、ペンキ屋さんも元請としてプライドを持ちお互いよい関係を維持していました。
この時代は営業もせずに仕事があり、北野たけしさんの厳父"菊次郎"さんのようにそこそこの仕事で?(ドラマの中の話で実際は一生懸命にいい仕事をしていたと思います)そこそこの収入があったいい時代でした。
1985年頃から東京・神奈川の住宅地で塗替専門の訪問営業会社が現れ、営業が苦手なペンキ屋さんは訪販の下請になり、だんだんプライドを無くし、仕事も雑になっていきました。 それでも、当初はペンキ屋さんの取り分もそこそこ確保され、ペンキ屋さんの不満は顕在化しませんでした。
その後、このような訪問営業会社が増えるにつれて競争が激化し、ペンキ屋さんの取り分が減り、不満も顕在化し、遂には取り分だけの仕事をする手抜き業者や、知識や技術の乏しい”にわかペンキ屋さん”が工事をするようになり、塗装工事のトラブルが増えました。
その頃から、リフォーム110番のクレーム上位に『住宅塗替え』が入ってしまうようになり、消費者、ペンキ屋さん双方にとって好ましくない状況が現在まで続いています。
最近では、この訪問営業タイプの業者に代わってインターネットを利用した塗装業者紹介サイトが増えてきています。このような紹介サイトは必ず業者からコミッションルを取る仕組みになっていて塗装業者は紹介サイトの下請けの存在です。eペイントはどうしたら塗装業者が元請になり、消費者と塗装業者双方にメリットのある仕組みを提供できるかを目標にビジネスモデルを作り上げました。
eペイントは、先ず、お客様ご自身がネット上で見積もりを一回するだけで塗装仕様別に最大100種の見積結果を得ることができます。最大100種の見積とは外壁用10種、屋根用10種の見積結果の組合せです。次に、外壁用と屋根用の仕様の中からお客様の予算と要望に最適な塗装仕様を選ぶことでお客様のご希望に合った見積書が作られます。 お客様へ提供される見積詳細資料には原価明細と言われる使用材料一覧(一缶当たりの価格を含む)、人工計算書、管理費等々が含まれます。
この徹底した情報提供で、お客様と塗装店の信頼関係を築き、『塗替市場』のトラブル軽減を図り、お客様と塗装店双方にとって最適な仕組みを目指します。
2.外壁塗装見積もりの問題点
皆さんは外壁塗装の見積書を見て疑問を抱かないですか? 塗装業者の見積書は『一式いくらや』、『㎡単価?に施工数量を掛け合わせたも』のが主流です。この見積方式では消費者が塗料代や人件費を把握することができず適正価格かどうか判断できません。 判断できないことを逆手に取り、ネット上の外壁塗装サイトは「一括見積もりで安く?」、「相場を教えます?」、「助成金で安く?」などの釣り広告に目を奪われていませんか?
DIYが盛んな欧米では『材料費がいくら』、『作業費がいくら』、『管理費がいくら』、『施工仕様書』を明確にした見積書が主流で、お客様が塗装の原価はいくらなのか?どんな仕事をするのか?を知っています。施主が材料費が高いと思ったら塗料を購入して業者へ支給することもあります。
日本の戸建住宅塗替え市場には施工能力を有した塗装業者の他に施工能力の無い流通業者が多く参入し、混乱を招いているのが現状です。 混乱を招いているのは新規参入の塗装流通業者ばかりでなく既存の塗装業にも問題があります。
塗装流通業者は営業マニュアルや保証書を用意し言葉巧みに営業を仕掛けてきます。例えば「助成金で安くできます」、「保証書」を出しますなどは要注意です。
助成金で騙されない
- そもそも「助成金で外壁塗装を安く」は釣り広告です。助成金額は2万円~10万円くらいと少額です。
- 助成金の申請は施主が行います。委任状で業者が代行申請はできません。
- 助成金は施主口座へ振り込まれます。業者に振り込まれて「助成金でこれだけ安くなりました」はあり得ません。
- ネットでキーワード「外壁塗装 助成金詐欺」を検索すると、詐欺の手口を知ることができます。
保証書について
塗装の保証書ほど役に立たないものはありません。今の外壁塗料は塗料のグレードにもよりますが誰が塗っても10~20年は持ちます。20年を超えた保証書は業者が事業を継続しているか疑問です。また、保証対象から木部や鉄部は外されます。木部や鉄部はせいぜい5年が限度です。
地元業者の施工は保証書よりも確かです。地元で生業を続けるには評判が一番だからです。
このような業界の問題は日本独特な見積書の書き方(単価見積)に起因しています。本来、見積作業は原価を積算することです。eペイントには住宅の周囲長(または床面積)から求めた塗装面積で見積もる『標準見積=概算見積』と個別に塗装箇所と面積を入力して見積もる『詳細見積』があります。
3.外壁塗装のトラブルに合わないために
下記のケースに当てはまる場合は、要注意です
内容 | 理由 | |
---|---|---|
① | 塗り替え工事一式・・金○○円のような明細書の無い見積書を提出する業者 | よほど信頼できる業者であれば別ですが、やはり心配です。 工事完了後に、施工箇所等のトラブルが発生します。 塗装規模、塗装箇所、塗装仕様で費用が変わります。 |
② | 性能のよい自社オリジナル塗料を使用するので割高になるという業者 | 一部を除いて、ほとんどが国内塗料メーカーのOEM商品で必ず同等品が存在します。材料費は塗装仕様や外壁の表面形状(凸凹)で異なりますが工事費の20%前後が目安です。 |
③ | 足場を使わない、または足場工事費を故意に安くするか、足場工事費分を値引きする業者 | 現在の技術や道具では、足場無しでは施工品質を極端に落とします。 ⇒トータル金額をチェック!、施工品質が不安! |
④ | 30%以上の値引きをしてくる業者 | 正確な見積であれば 30%off では赤字となり、手抜き工事につながります。⇒もともといい加減な見積書です。 |
⑤ | 大量仕入れで材料を安く仕入れるので工事金額を安くできる | 材料費は工事費の20%前後で、材料費を無料にしても20%off が限界です。 ⇒トータル金額をチェック! |
⑥ | 一年中キャンペーンを行っている会社 | 普通の会社であれば1年中キャンペーンを行えば破産します。 ⇒トータル金額をチェック! |
⑦ | 広告に大手塗料メーカー名を使ったり、限定XX戸に限ったり、連絡先が0120で始まるフリーダイアルのみの会社 | ほとんどの場合が大手塗料メーカーと関係ありません。限定XX戸は広告の常套句で施主にプレッシャーを掛ける目的です。結果的に高い契約を強いられる。 フリーダイアルは便利なようですが、実際の会社所在地が判りません。このような会社に限って立派な保証書をつけますが、保証が必要な時には連絡が取れません。 |
⑧ | 特に最近多いのが外壁塗装の助成金、補助金詐欺 | ネットで最近よく見かけますが、簡単に見分けられます。助成金・補助金の手続きは施主が行い、市町村からの支払いは施主の口座に振り込まれます。従って、外壁塗装で「助成金申請などの手続きを業者が行い「○○円安くなりました」はあり得ません。助成金などを使ったフィッシング詐欺です。 助成金対象塗替えは遮熱や断熱塗装などの条件があります。また、ほとんどのが10万円以下の助成金で「10万円以上安く約なりました」はあり得ません。 |
⑨ | 相見積サイトで安く | ネットの釣り広告で最近よく見かけますが、業者がサイトに支払う金額は一物件当たり10万~20万円かかります。この費用は当然、見積に上乗せされ決して安くないです。 |
外壁塗装失敗例

地元で経験が豊富な業者選びが重要です。
工事完了直後は分かりませんが、日本のように四季があり風雨の強い日もあるような環境では、手抜き工事をすると1,2年で写真のような状況が現れます。
この例では保証書を発行した業者と連絡が取れません。
重要なことは、どんな保証書よりも地元の塗装業者さんに勝る保証書はないということです。
地元でいい加減なことをしたら塗装屋さんを続けられません。