モルタル外壁のひび割れ(クラック)は、外壁のあらゆる箇所に生じることがあります。
とくに地盤沈下によりコンクリート基礎にクラックが入り、やがて外壁に達する場合や外壁開放箇所の窓、ガラリの四隅に生じることがあります。
傷んだ箇所は放っておくと内部に水が入り、建物構造材が腐食してきますので早めの補修をお勧めします。
外壁に生じるクラックには原因の違いにより3種類あります。いずれも工事が必要な状況の例です。
| @(乾燥)伸縮クラック | A立地条件による壁面クラック | B構造クラック |
|---|---|---|
![]() モルタル背面のボード(パネル)やモルタル自身の温度差による伸縮に耐えられず発生するクラックです。 しばらくすると、クラックの幅は安定し、建物強度には影響しません。主に開口部(窓、ドア)のコーナーに発生します。 |
![]() 道路や鉄道沿いは車両の通過のたびに細かな振動が発生します。 この振動の影響で外壁にクラックが入ることがあります。 |
木造モルタル住宅の構造クラックは地盤沈下や基礎工事の手抜きで基礎(土台)に出来たクラックが建物自体の変形につながり、外壁モルタル面のクラックが入る仕組みです。このクラックが徐々に大きくなるようであれば、建物診断士に見てもらいアドバイスを受けるべきです。 |
クラック補修作業はさまざまな方法がありますが、木造モルタル住宅の場合、塗装だけでは隠れないような状況のクラックは次のように作業することがあります。
モルタル塗り外壁の構造
| 作業工程 | 作業内容 |
|---|---|
| @Uカット | ひび割れに沿ってダイヤモンドカッターでクラックの部分をUの字にカットします。 なぜUの字にカットするのかというと、ひびの幅を広げ、Uの字状に溝を切ることにより、この後のシーリング材を充填したときの接着面積を大きくし、補強効果を高めるためです。 |
| A清掃 | ひび割れに沿ってクラックの部分とその周辺のゴミや埃など刷毛等で除去します。 |
| B養生テープ貼り | シーリング材を必要なところへ効率よく充填するために、溝に沿って両側にテープを貼ります。 |
| Cプライマー塗布 | モルタルとシーリング材の接着をよくするためのもの |
| Dシーリング材充填 |
|
| Eヘラによる成形 | Aで充填した余分なシーリング材や樹脂モルタルはきれいにヘラ等を使用して面取りします。 |
| F養生テープ撤去 |
クラックから雨水が建物内部へ入り木材を腐らせていないか?
モルタルの剥離落下の可能性がないか?